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更新日 18年09月07日

シルデナフィルってどんな薬!?効果や副作用、薬の種類を徹底解説!

この記事では、シルデナフィルとはどんな特徴を持ったED治療薬なのか、バイアグラやレビトラ、シアリスと比較しながら見ていきます。また、シルデナフィルは各社からさまざまな形で販売されていますので、シルデナフィルの種類についてもご紹介していきます。

 

ED治療薬と聞くと、真っ先にバイアグラを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。青い菱形の錠剤はテレビなどでも頻繁に取り上げられているため、使ったことはなくても名前や見た目を知っているという人が多いかもしれません。

 

日本で認可されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類です。そして近年、4番目のED治療薬としてシルデナフィルが販売されるようになっています。

 

この記事では、シルデナフィルとはどんな特徴を持ったED治療薬なのか、バイアグラやレビトラ、シアリスと比較しながら見ていきます。また、シルデナフィルは各社からさまざまな形で販売されていますので、シルデナフィルの種類についてもご紹介していきます。

 

 

 

シルデナフィルとは?

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シルデナフィルとは何かを知るために、まず日本で認可されているED治療薬について見ていくことにしましょう。

 

日本国内で認可されているED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリス、そしてシルデナフィルがあります。

 

バイアグラは、米ファイザー社の開発した世界初の経口ED治療薬です。1998年に販売が開始され、日本では1999年に日本ファイザー社から発売されました。有効成分はクエン酸シルデナフィルです。

 

レビトラは、独バイエルヘルスケア社の開発した経口ED治療薬です。2003年に販売が開始され、日本では2004年に販売が開始されました。有効成分はバルデナフィル塩酸塩水和物です。

 

シアリスは、米イーライリリー社の開発した経口ED治療薬です。2003年に販売が開始され、日本では2007年に日本イーライリリー株式会社から販売が開始されました。有効成分はタダラフィルです。

 

シルデナフィルは、バイアグラと同じ有効成分を持つ経口ED治療薬で、2014年以降に東和薬品株式会社や富士化学工業株式会社など各社から発売されました。

 

 

ジェネリック医薬品とは?

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バイアグラ、レビトラ、シアリスは、それぞれ異なる有効成分を持つ医薬品ですが、シルデナフィルはバイアグラと同じ有効成分を持っています。シルデナフィルは、バイアグラの成分特許が切れた後に発売された、バイアグラのジェネリック医薬品なのです。

 

 

ジェネリック医薬品とは何か

ジェネリック医薬品とは何かを知るためには、まず医薬品の分類について知っておく必要があります。

 

医薬品は、医療用医薬品と一般用医薬品に分けることができます。

 

医療用医薬品は、医師が診断をした上で処方箋を出し、薬剤師が調剤する薬のことを指します。処方薬と呼ばれることもあり、有効成分の含有量が多く効き目が強いものが多くなっています。

 

医療用医薬品の目的は、病気に有効であること、つまりよく効くことです。

日本製薬工業協会

 

一般用医薬品は、薬局やドラッグストアなどで買える薬のことを指します。OTC薬、大衆薬、一般薬などと呼ばれることもあり、医療用医薬品に比べると有効成分の含有量が抑えられているものが多くなっています。

お年寄りから子供まで、大柄な人から小柄な人まで、どのような人が使用するかわからないので、安全性を最も重視しています。

日本製薬工業協会

 

医療用医薬品は、さらに新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)に分類されます。

 

 

新薬とジェネリック医薬品の違いは?

新薬(先発医薬品)は、基礎研究や臨床開発などの研究開発期間を経て、新しい成分の有効性や安全性などを確認した後、国の承認を受けて販売された薬のことを指します。

 

新薬は20年近い歳月や数百億円以上の費用をかけて開発されることもあり、開発した製薬会社は特許を出願し、一定期間は製造や販売に関する権利を独占するのが一般的です。

 

新薬の特許権の存続期間が満了すると、製造や販売に関する権利は国民の共有財産となることが定められています。これにより、他の製薬会社は新薬と同じ有効成分を持つ医薬品を製造や販売することができるようになります。

 

ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬の特許権の存続期間が満了した後、新薬と同じ有効成分を持つ医薬品として販売される薬のことを指します。

 

ジェネリック医薬品は、新薬に比べると開発費を安く抑えることができるため、新薬よりも安価に提供されることになります。薬の形や味が改良されるなど新薬よりも扱いやすくなっているものが多いのも特徴です。

 

ジェネリック医薬品には、形や味、大きさ、服用性、使用感の改良など、新薬の発売後、開発・蓄積された新しい技術を用いて工夫を施しているものもあります。

エルメッド エーザイ株式会社

 

ジェネリック医薬品は、国が定めた試験(有効成分の純度や量を確認する規格試験、新薬と同じように体内で溶けるか確認する溶出試験、新薬と同じ早さで同じ量の有効成分が体内に吸収されるか確認する生物学的同等性試験、品質が湿度や光などに影響されずに長期保存しても変化がないかを確認する安定性試験)により、新薬と同じ働きをすることが保証されています。

 

 

クエン酸シルデナフィルの効果

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シルデナフィルは、バイアグラのジェネリック医薬品です。つまりシルデナフィルは、新薬であるバイアグラと同じ有効成分を持ち、有効性や安全性もバイアグラと同等であると認められている医薬品、ということになります。

 

バイアグラとシルデナフィルの有効成分は、クエン酸シルデナフィルです。クエン酸シルデナフィルは、どのような効果や効能を持っている成分なのでしょうか。

 

 

バイアグラは偶然から生まれた薬?

 

 

バイアグラは偶然から生まれた薬、と言われることがあります。

 

狭心症の治療薬としてクエン酸シルデナフィルの開発が進められていた時、狭心症への効果が見られない一方で副作用として勃起の発現が見られたことから、勃起不全の治療薬として開発が進められたとも言われているのです。

 

クエン酸シルデナフィルは、狭心症治療剤として英国で開発されていた際に、被験者らに陰茎勃起の発現報告がみられました。狭心症治療剤としての有効性は認められませんでしたが、その後の研究で勃起不全治療剤としての有効性が認められました。

エルメッド エーザイ株式会社

 

勃起は、五感を通じて性的刺激を受けることによって起こります。脳の中枢神経から陰茎へ信号が送られると、陰茎の中にある陰茎海綿体の動脈が拡がり、血液が陰茎に流れ込みます。陰茎海綿体が大きく膨れ上がると陰茎の静脈が圧迫されるので、陰茎に流れ込んだ血液はそのまま陰茎内に留まります。

 

脳から陰茎へ信号が送られた時、陰茎の内部で血管を収縮させる働きを持つ酵素が作用することがあります。この酵素が作用すると、陰茎海綿体の動脈が十分に拡張しなくなり、正常に勃起が起きなかったり、勃起が起きても十分な硬さを維持できないという症状が起こるのです。

 

クエン酸シルデナフィルは、この血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を阻害することで、陰茎海綿体の動脈が拡張するのを助け、スムーズに勃起が起きるように促す働きをします。

 

 

飲み合わせが悪い薬は?

クエン酸シルデナフィルは、血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を阻害し、血管の拡張を助ける成分です。血管を拡張させる効果を持つ薬と併用した場合、血圧が危険なレベルまで低下する危険性があり、最悪の場合には死に至る可能性があるとされています。

 

硝酸薬(飲み薬・舌下錠・貼り薬・注射・吸入剤など)、抗不整脈薬(塩酸アミオダロン)を使っている方は、決して本剤を服用しないでください。例えば、狭心症の発作の治療によく処方されるニトログリセリンを飲んでいる方、貼り薬を貼っている方、吸入している方などは、血圧が危険なレベルまで下がり、死に至ることがありますので、絶対に服用しないでください。

ファイザー

 

バイアグラやシルデナフィルだけでなく、レビトラやシアリスもまた、血管の拡張を助ける作用を持っています。硝酸薬や抗不整脈薬などと併用することで命に関わる事態が引き起こされる可能性があるので、ED治療薬の処方を受ける際には必ず飲み合わせを確認してもらうようにしましょう。

 

 

 

シルデナフィルの種類

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シルデナフィルは、東和薬品株式会社や富士化学工業株式会社など複数の会社から販売されています。

 

販売名は、「シルデナフィル錠」の後ろに有効成分の含有量(25mgまたは50mg)、続けて「VI」(バイアグラの頭文字)、括弧書きで製造販売元の名称を続ける形で付けられています。

 

ここでは、独立行政法人医薬品医薬機器総合機構のホームページにある「医療用医薬品情報検索」に掲載されているシルデナフィルについて、販売名や製造販売業者、色や剤形などをご紹介します。

 

参考までに、バイアグラの情報を見ておきましょう。

 

バイアグラは、ファイザー株式会社が製造販売するED治療薬です。バイアグラ錠25mg、バイアグラ錠50mg、バイアグラODフィルム25mg、バイアグラODフィルム50mgの4種類が販売されています。

 

バイアグラ25mgは青色のフィルムコート錠で、縦6.8mm、横9.3mm、厚さ3.4mmの菱形をしています。バイアグラ50mgも同じく青色のフィルムコート錠で、縦8.2mm、横11.3mm、厚さ4.4mmの菱形となっています。

 

バイアグラODフィルム25mgはうすい赤色のフィルムで、短辺16mm、長辺24mm、厚さ0.2mmの長方形のシートです。バイアグラODフィルム50mgも同じくうすい赤色のフィルムで、短辺24mm、長辺32mm、厚さ0.2mmの長方形となっています。

 

フィルムタイプが発売されたのは2016年です。バイアグラに特徴的な青い菱形の錠剤ではなく、携帯にも便利な薄いフィルム状になっていることで、バイアグラを使うことへの抵抗感が緩和されています。

 

それでは、各社のシルデナフィルの情報を見ていきましょう。

 

 

キッセイ

キッセイは、キッセイ薬品工業株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠25mgVI「キッセイ」、シルデナフィル錠50mgVI「キッセイ」の2種類が販売されています。

 

シルデナフィル錠25mgVI「キッセイ」は青色のフィルムコート錠で、直径7.1mm、厚さ3.5mmの円形をしています。シルデナフィル錠50mgVI「キッセイ」も同じく青色のフィルムコート錠で、直径9.1mm、厚さ4.4mmの円形となっています。

 

バイアグラと同じ青色ですが菱形ではなく円形の錠剤になっているため、バイアグラを使うことに抵抗があった人でも使いやすくなっていると言えます。

 

 

テバ

テバは、武田薬品工業株式会社が販売、武田テバファーマ株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠25mgVI「テバ」、シルデナフィル錠50mgVI「テバ」の2種類が販売されています。

 

シルデナフィル錠25mgVI「テバ」は淡赤白色のフィルムコーティング錠で、直径7.1mm、厚さ3.8mmの円形をしています。シルデナフィル錠50mgVI「テバ」も同じく淡赤白色のフィルムコーティング錠で、直径9.1mm、厚さ4.6mmとなっています。

 

バイアグラとはまったく異なる色や形をしているため、バイアグラを使うことに抵抗がある人やバイアグラを使ったことがない人に好まれる傾向があります。

 

 

DK

DKは、本草製薬株式会社が販売元、大興製薬株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠25mgVI「DK」、シルデナフィル錠50mgVI「DK」の2種類が販売されています。

 

シルデナフィル錠25mgVI「DK」は淡赤色のフィルムコーティング錠で、直径6.2mm、厚さ3.0mmの円形をしています。シルデナフィル錠50mgVI「DK」も同じく淡赤色のフィルムコーティング錠で、直径8.2mm、厚さ3.5mmの円形となっています。

 

DKは、他のシルデナフィルに比べると錠剤が小さめで、服用しやすいサイズになっていると言えます。

 

 

FCI

FCIは、富士化学工業株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠25mgVI「FCI」、シルデナフィル錠50mgVI「FCI」の2種類が販売されています。

 

シルデナフィル錠25mgVI「FCI」は青色のフィルムコート錠で、長辺9.3mm、短辺6.8mm、厚さ3.4mmの菱形をしています。シルデナフィル錠50mgVI「FCI」も同じく青色のフィルムコート錠で、長辺11.3mm、短辺8.2mm、厚さ4.4mmの菱形となっています。

 

FCIの最大の特徴は、青色の菱形というバイアグラによく似た錠形にあります。バイアグラに慣れた人にとっては見た目が同じという安心感があり、ジェネリック医薬品を使うことへの抵抗感が緩和されています。

 

 

SN

SNは、アルフレッサファーマ株式会社が販売元、シオノケミカル株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠25mgVI「SN」、シルデナフィル錠50mgVI「SN」の2種類が販売されています。

 

シルデナフィル錠25mgVI「SN」は淡赤色のフィルムコーティング錠で、直径6.2mm、厚さ3.0mmの円形をしています。シルデナフィル錠50mgVI「SN」も同じく淡赤色のフィルムコーティング錠で、直径8.2mm、厚さ3.5mmの円形となっています。

 

SNはDKと大きさが同じで、他のシルデナフィルに比べて錠剤が小さく服用しやすいサイズになっています。

 

 

TCK

TCKは、辰巳化学株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠25mgVI「TCK」、シルデナフィル錠50mgVI「TCK」の2種類が販売されています。

 

シルデナフィル錠25mgVI「TCK」は淡赤色のフィルムコーティング錠で、直径6.2mm、厚さ3.0mmの円形をしています。シルデナフィル錠50mgVI「TCK」も同じく淡赤色のフィルムコーティング錠で、直径8.2mm、厚さ3.5mmの円形となっています。

 

TCKはDKおよびSNと大きさが同じです。バイアグラとまったく異なる色と形をしており、ED治療薬を服用することに抵抗がある人でも使いやすい見た目になっていると言えます。

 

 

あすか

あすかは、あすか製薬株式会社が製造販売元、武田薬品工業株式会社が販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠50mgVI「あすか」の1種類のみが販売されています。

 

シルデナフィル錠50mgVI「あすか」は青色のフィルムコーティング錠で、長径が11.4mm、短径が8.3mmの楕円形をしています。

 

あすかは50mg錠のみの展開ですが、錠剤の表面中央に割線が入っているため簡単に割ることができ、症状に合わせて25mgで服用することができるという特徴があります。

 

 

YD

YDは、株式会社陽進堂が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィル錠50mgVI「YD」の1種類のみが販売されています。

 

シルデナフィル錠50mgVI「YD」は青色の割線入りフィルムコーティング錠で、長径が11.4mm、短径が8.3mmの楕円形をしています。

 

あすかと同様、50mg錠のみの展開ながら症状に合わせて25mgでの服用もできるという特徴があります。

 

 

トーワ

トーワは、東和薬品株式会社が製造販売元となっているシルデナフィルです。シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」の1種類のみが販売されています。

 

シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」は白色の割線入りの口腔内崩壊錠で、直径が10.0mm、厚さが4.5mmの円形をしています。

 

トーワは、水なしで飲めるOD錠(口腔内崩壊錠)を採用しており、コーヒー味とレモン味の2種類の風味があるため、他のシルデナフィルに比べてとても服用しやすい錠剤となっています。また、中央に割線が入っているため、症状に合わせて25mgでの服用もできるようになっているのが特徴です。

 

 

まとめ

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シルデナフィルは、バイアグラのジェネリック医薬品です。東和薬品株式会社や富士化学工業株式会社など10社以上から販売されており、バイアグラと同じ有効成分を持っていることが国によって保証されているED治療薬です。

 

シルデナフィルには、バイアグラに錠形を似せたものやまったく異なる色や形をしているものがあります。フィルムタイプやOD錠、風味付きなど飲みやすいように工夫されているシルデナフィルもあります。

 

医療機関によってどのシルデナフィルを扱っているか、1錠あたりの値段も大きく変わってくるため、事前に医療機関のホームページなどで確認しておくと安心です。

日本製薬工業協会
http://www.jpma.or.jp/event_media/campaign/campaign2006/cont01.html
エルメッド エーザイ株式会社
http://www.emec.co.jp/generic/qa03_a.html
ファイザー
http://viagra-pfizer.jp/medical/use/detail.html

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