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更新日 18年09月07日

勃起不全(ED)の症状と原因は!?治す方法と治療薬を紹介

最近勃起しにくくなった、と感じることはありませんか?性欲はあるのに勃起しない、勃起はするのに長続きしない、勃起しても十分に硬くならないなど、満足できる性交ができない場合、勃起不全の可能性があります。

 

勃起不全は、完全に勃起しない状態のことを指すものだと思っている人もいるかもしれません。専門的には、勃起不全は「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」と定義されています。つまり、勃起はするのにすぐに萎えてしまったり、勃起をしても十分に硬くならないので挿入できない場合、勃起不全が疑われるのです。

 

特に近年では、勃起不全は動脈硬化や狭心症、心筋梗塞など命に関わる病気の初期症状として注目されるようになっています。これらの病気は、血液の流れが悪くなったり、血管が硬くなったりすることが原因で発症すると考えられています。陰茎は動脈の血管が細く、動脈硬化が起きやすい部位であるため、これらの病気の初期症状として勃起不全が起こることが多いとされています。

 

また、勃起不全は加齢が原因だと思われがちですが、実は加齢以外にも勃起不全を引き起こす要因があります。心身のストレス、大きな手術や怪我、持病の投薬治療などの他、毎日何気なく繰り返している生活パターンが勃起不全の原因になっていることもあるのです。

 

勃起不全は、男性なら誰にでも起こりうる症状です。そして、勃起不全が発症した原因によって、適切な治療方法も変わってきます。この記事では、勃起不全の症状や勃起不全を引き起こす原因、勃起不全を治す方法などをご紹介していきます。

 

勃起不全の症状

Thumb banana

勃起不全は、EDとも呼ばれます。EDとは、「Erectile Dysfunction」の頭文字で、日本語に訳すと「勃起機能の低下」という意味になります。

 

勃起不全とは

 

勃起不全という言葉からは、まったく勃起しない状態を想像しがちです。しかし実際には、完全に勃起するまでに時間がかかる、なかなか勃起しない、勃起しても途中で萎えてしまうなどの場合も含め、勃起はするものの満足な性交が行えない場合には、勃起不全であると考えるのが一般的です。

 

正常な勃起と勃起不全の違い

正常な勃起と勃起不全の違いを知るためには、まずは勃起のメカニズムについて知っておく必要があります。

 

勃起は、視覚や聴覚などを通じて性的刺激を受けることから始まります。性的刺激を受けると、脳の中枢神経が興奮し、その情報が信号として陰茎に伝わります。陰茎に信号が伝わると、陰茎の中にある陰茎海綿体の動脈が大きく拡がり、血液が流れ込みます。陰茎海綿体の動脈に血液が流れ込むと、陰茎海綿体が大きく膨れ上がって硬くなります。これにより静脈が圧迫され、陰茎に流れ込んだ血液はそのまま陰茎内に留まり、勃起が維持されます。

 

このように、勃起にはさまざまな要因が絡み合っています。いずれかの要因に不都合が生じるだけで、正しく勃起しなくなってしまう可能性があります。

 

勃起不全の原

Thumb fire

勃起不全の原因には、大きく分けて4種類あると言われています。血管や神経に障害が見られる器質性の勃起不全、心理的なストレスが原因で起こる心因性の勃起不全、器質性と心因性の両方の原因による混合性の勃起不全、そして特定の薬剤を服用していることが原因で起こる薬剤性の勃起不全です。

 

それぞれの勃起不全の原因について、詳しく見ていくことにしましょう。

 

器質性の勃起不全

器質性の勃起不全は、血管や神経に障害があることが原因で起こるものです。

 

勃起の際には、性的刺激を脳に伝える、脳から陰茎に信号を出す、陰茎が信号を受け取る、陰茎の血管が拡がる、陰茎の血管に血液が流れ込む、という一連の流れが滞りなく行われる必要があります。しかし、器質性の勃起不全では、この一連の流れがうまく働かないために、勃起が起きないという状態になります。

 

加齢による勃起不全は、加齢に伴って起こる血管や神経の障害が原因となっています。若年層よりも中高年層に勃起不全が多いのは、加齢により動脈硬化が進んでいることが多いためです。動脈硬化により血管が硬くなっていると、陰茎の血管が拡がらないために血液が陰茎に流れ込まず、勃起が起きにくくなることがあります。

 

動脈硬化は、加齢だけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病とも密接な関係にあります。全身の血液の循環が悪くなると、当然陰茎への血流も悪くなるため、勃起不全を発症しやすくなるのです。

 

膀胱がんや前立腺がん、直腸がんなど、陰茎の近い臓器の外科手術を受けた場合にも、勃起不全を発症することがあります。これらの手術の際に、陰茎の血管や神経を損傷する危険性があるためです。特に、広範囲の摘出手術を行った場合、神経や血管の機能が大幅に損なわれる場合があります。

 

交通事故などで脊椎の損傷や骨盤の骨折などの大怪我を負った人が、勃起不全を発症することがあります。脳から陰茎に信号を送る脊椎や神経が損傷したり後遺症が残ったりすることで、陰茎への信号がうまく伝わらず、陰茎に血液が流れ込まなくなるためです。

 

心因性の勃起不全

心因性の勃起不全は、心理的なストレスや不安が原因となって起こるものです。心因性の勃起不全は、さらに現実心因と深層心因に分けることができます。

 

現実心因は、日常生活における心身のストレスが原因となって勃起不全を引き起こしているものを指します。過労や睡眠不足、仕事でのトラブルなどが原因のこともあれば、過去の性交で失敗した経験や、自分の性器に対するコンプレックスが原因になっていることもあります。

 

近年特に増えているのが、排卵日に合わせて性交を行う妊活のプレッシャーによる勃起不全です。必ずその日に性交をしなければいけない、確実に射精しなければいけないというプレッシャーから勃起不全を発症するケースが増えているのです。

 

深層心因は、日常生活では特にストレスがなく、心の深層にある不安や憎しみなどが原因となって勃起不全を引き起こしているものを指します。幼少期のトラウマや極度のマザー・コンプレックスなど、本人には心当たりがない場合も多く、原因を突き止めるまでに時間がかかって治療が長引いたり、原因が解明できずに治療が行えない、奏功しないこともあるのが特徴です。

 

混合性の勃起不全

混合性の勃起不全は、器質性と心因性の両方の原因によって起こるものです。

 

例えば、交通事故や病気などが原因で血管や神経に障害が残り、勃起できずに満足な性交ができなかった、という経験をした時に、次の性交でまた失敗するのではないかというプレッシャーに襲われ、勃起不全に陥るケースがあります。

 

このような場合、器質性の要因と心因性の要因の双方を解決する必要が出てきます。特に心因性の要因が深層心因の場合、本人には自覚がない場合がほとんどなので、治療に時間がかかる可能性が高くなります。

 

薬剤性の勃起不全

薬剤性の勃起不全は、ある特定の薬剤を服用していることが原因となって起こるものです。

 

勃起不全を引き起こす可能性があるのは、中枢神経に作用する解熱鎮痛剤や抗うつ薬、抹消神経に作用する鎮痙薬や抗コリン薬、循環器系に作用する降圧剤や利尿剤、消化管に作用する消化性潰瘍治療薬などです。

 

中枢神経や末梢神経に作用する薬剤は、勃起の際に脳から出される信号が陰茎に伝わる過程で、信号の伝達を阻害する可能性があります。うつ病の患者が勃起不全を発症することがあるのは、抗うつ薬や抗精神病薬、催眠鎮静薬などが中枢神経に作用した結果であると考えられています。

 

また、降圧剤や利尿剤などの循環器系に作用する薬剤は、副作用として勃起不全を引き起こす可能性が高いことが指摘されています。どのようなメカニズムで勃起不全を引き起こすのかは解明されていませんが、心当たりのある場合は主治医に相談してみるとよいでしょう。

 

勃起不全を治す方法

Thumb injection drugs

もし自分が勃起不全だとしたら、勃起不全を治すにはどうすればいいのでしょうか。

 

勃起不全は、動脈硬化や心筋梗塞など命に関わる病気の初期症状と捉えられることが多いため、心当たりがあれば医療機関を受診するのが最善策です。しかし、勃起不全の原因が生活習慣にあることが明白な場合には、毎日の心掛け次第で勃起不全の症状を解消することができる可能性もあります。

 

ここでは、勃起不全を治すための生活習慣と、医療機関で受けられる勃起不全の治療方法についてご紹介していきます。

 

生活習慣を改善する

勃起不全は、生活習慣病と密接に関わっていることが分かっています。生活習慣病の原因となるような日頃の行動を改めていくことで、勃起不全の症状を解消することに繋がる可能性があります。

 

勃起不全は、陰茎に血液がスムーズに流れ込まなくなることが原因で起こる症状です。血流が悪くなる要因としては、喫煙やストレス、炭水化物や脂質などの過剰摂取、水分不足などが挙げられます。これらの要因を排除することで、全身の血流が改善されることが期待できるのです。

 

肥満体型の解消

肥満体型の場合、体の中に陰茎が埋もれた状態になっているため、陰茎への血流が悪くなっていることがあります。血流が悪くなると、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす原因にもなりかねません。また、体の中に陰茎が埋もれている分、勃起した時に長さや硬さが実感しにくいことがあります。

 

肥満体型を解消することで、体の中に埋もれていた陰茎が外に出てきて、血流が改善されることが期待できます。勃起した時の長さや硬さも実感しやすくなるので、健康的な減量で肥満体型を解消しましょう。

 

食生活の見直し

毎日お酒を飲んでいたり、食事は外食で済ませることが多かったりする人は、食生活も見直す必要があります。

 

炭水化物や脂質、コレステロールなどを過剰に摂取することにより、生活習慣病が引き起こされる可能性があります。特に外食では、栄養成分が偏りがちです。どうしても外食をしなければならない場合でも、肉や魚、野菜などをバランスよく食べるように心掛けるとよいでしょう。

 

特に意識して摂るようにしたいのが、たんぱく質です。

 

たんぱく質は、全身の筋肉を強くしなやかに育てるために、必要不可欠な栄養素です。たんぱく質が不足している状態が続くと、筋力が落ち、代謝が低くなるので、全身の血流が悪くなってしまいます。良質のたんぱく質をしっかりと摂ることで、筋力が維持されて代謝が上がり、全身の血流が改善されることが期待できます。

 

また、水分を意識して摂ることも大切です。

 

人間の体は約80%が水分でできていると言われますが、実は加齢によって体内の水分量はどんどん減少していきます。体内の水分量が不足すると、血液中の水分が減ってドロドロになり、血流が悪くなってしまう可能性があるのです。

 

血液をサラサラに保つことは、勃起の際に陰茎へ血液が流れ込む働きを助けることにも繋がります。特に冬場は水分が不足しがちなので、意識して水分を摂るようにしましょう。

 

適度な運動

肥満体型の解消にも繋がるのが、適度な運動です。

 

ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は、全身の血液の流れを良くして、新陳代謝を活発にする効果が期待できます。効率良く脂肪を燃やして筋肉を付けることができるので、生活習慣病の予防にも期待が持てます。

 

筋肉を鍛えて勃起不全の解消を目指すという意味では、スクワットも効果的です。陰茎には筋肉がありませんが、下半身の筋肉を鍛えることで、勃起の際に陰茎に血液が流れ込むのを助けることができるからです。

 

運動不足は、全身の血行を悪くする原因のひとつです。血流が悪くなっていると、全身に十分な血液が行き渡らなくなります。陰茎に流れ込む血液の量も少なくなり、勃起しにくい状態になっていることが考えられます。

 

エスカレーターに乗る代わりに階段を使ったり、少し早足で歩いてみるなど、ちょっとした心掛けで一日の運動量を増やすことができます。健康を維持する手段のひとつとして取り入れてみるとよいでしょう。

 

 

医療機関で治療を受ける

勃起不全の治療を受けたいと思った時、どこの医療機関に行けばいいのか迷う人は少なくありません。

 

まず、勃起不全の治療は基本的に保険の適用外となることを知っておく必要があります。治療にかかった費用は全額自己負担となりますので、注意が必要です。ただし、他の病気が原因で勃起不全を発症したという事実が税務署に認められれば、治療にかかった費用が医療費控除の対象となる場合もあります。費用の面で不明点がある時は、最寄りの税務署に問い合わせみましょう。

 

勃起不全の治療は、一般病院に行く方法と、勃起不全専門のクリニックに行く方法があります。

 

一般病院に行く場合、主に泌尿器科に行くことになりますが、医療機関によっては男性科や男性更年期外来という形で専門の窓口を設けている場合があります。診察の結果、勃起不全の治療薬を処方してもらうことになった場合、受診した科で処方箋をもらうことが可能です。ただし、必ずしも勃起不全の専門の医師による診察が受けられるわけではなく、治療薬の処方を受けた場合には一般の調剤薬局に出向かなければならないことに注意しましょう。

 

勃起不全専門のクリニックに行く場合、医師を含めてスタッフは全員男性であることが多く、受付で勃起不全であることを伝える必要がなかったり、名前ではなく番号で呼び出されるなど、プライバシーに配慮した診察を受けることができます。また、治療薬を処方される場合も、診察の際に医師から直接手渡しで受け取れるので、調剤薬局まで出向く必要がないという利点もあります。勃起不全を専門にしている医師の診察が受けられるのも、勃起不全専門のクリニックの特徴です。

 

勃起不全専門のクリニックでは、どのような治療が受けられるのでしょうか。

 

勃起不全の治療では、治療薬を服用する方法が広く知られています。バイアグラやレビトラ、シアリスなどの名前を見たり聞いたりしたことがある人もいるかもしれません。しかし、勃起不全専門のクリニックでは、治療薬を服用する以外の治療も受けることができます。

 

低衝撃波治療

低衝撃波治療は、ED1000と呼ばれる勃起不全治療用の医療機器を使い、陰茎に低出力の衝撃波を照射することにより、陰茎の血管の新生を促すという治療方法です。

 

陰茎やその周辺に低衝撃波を照射すると、照射された体内組織では血管が揺さぶられ、細胞の内外で反応が起こります。この結果、新しい血管を形成するための細胞増殖因子が放出され、血管の新生が促されるのです。血管が新生されると、血流が改善されます。つまり、陰茎への血流が改善されるので、陰茎海綿体に流れ込む血液の流れがスムーズになり、勃起不全が改善されると考えられるのです。

 

また、ED1000を使った低衝撃波治療では、陰茎の血管の新生を促すと共に、一酸化窒素の産生が高まることも明らかになっています。一酸化窒素は血管を拡げる働きを持つ物質なので、一酸化窒素の産生が高まることによって陰茎の血管が拡がりやすくなり、勃起不全の改善に役立つと言われています。

 

ED1000を使った低衝撃波治療は、ED1000を導入している勃起不全専門のクリニックで受けることができますが、導入しているクリニックはごくわずかです。そのため、治療にかかる費用が高額になることが多く、クリニックが遠方にある場合は交通費などの負担も大きくなることに注意が必要です。

 

ED1000を導入している勃起不全専門のクリニックと、1回あたりの治療費の目安は以下の通りです。実際には、症状によって治療に必要な回数が変わってきますので、あくまでも参考程度にご覧ください。

 

【テーブル1】

 

ICI治療

ICI治療は、陰茎に薬剤を注射することによって陰茎の動脈を拡張させ、強制的に勃起させるという治療方法です。

 

ICI治療では陰茎海綿体に注射をしますが、日本では勃起不全の治療方法として認可されていないため、医師の指導を受けた上で自己責任で行うことになります。注射してから5~10分程度で勃起が起こるため、性行為の直前に自分で注射をすることになるのが一般的です。

 

勃起は、性的刺激を受けることで脳から陰茎に信号が送られ、陰茎海綿体に血液が流れ込むことによって起こる現象です。この時、血管を収縮させる働きをする酵素が作用することで、陰茎海綿体に血液が流れ込まなくなってしまい、勃起が起こらない場合があります。ICI治療では、この酵素の働きを阻害する薬剤を注射することで、スムーズな勃起を助けます。

 

ICI治療を受けられる勃起不全専門のクリニックと、初診および2回目以降の治療費の目安は以下の通りです。

 

【テーブル2】

 

※1 やまなかクリニック(大阪)は、予約をした上で医師の診察を受ける必要があります。症状によってはICI治療が受けられず、別の治療方法を勧められる場合があります。。

 

※2 ICIクリニック(全国)は、往診専門で完全予約制の勃起不全専門のクリニックです。初診料は28000円、再診料は3500円で、診察料以外の費用は請求されません。また、1回分の薬剤は12500円、専用の自動注射器が26500円となっており、往診専門という特徴から、通常のICI治療に比べると費用は高めです。

 

勃起不全の治療薬を服用する

低衝撃波治療とICI治療は、いずれも勃起不全専門のクリニックで受けることができる治療方法です。一方、勃起不全の治療薬を服用する方法は、勃起不全専門のクリニック以外でも処方を受けることができるというメリットがあります。

 

日本国内で認可されている勃起不全の治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類です。いずれも医師の処方箋による処方薬として服用することになります。どの治療薬も、性的刺激がなければ効果が発現しないという特徴があります。

 

それぞれの治療薬について、特徴を見ていくことにしましょう。

 

バイアグラ

バイアグラは、勃起不全の治療薬として非常に有名です。米ファイザー社によって開発された、世界初の経口治療薬です。日本では、1999年に日本ファイザー社から発売されています。

 

バイアグラの有効成分は、クエン酸シルディナフィルです。クエン酸シルディナフィルは、血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を阻害します。この働きにより、勃起がスムーズに行われるようになります。バイアグラの効果が発揮されるためには、性的刺激が必要となります。

 

バイアグラには、顔のほてりや目の充血、頭痛や動悸などの副作用が起こることがあります。また、硝酸系薬剤との併用は禁止されているので、バイアグラを服用する際には必ず医師の診察を受け、薬の飲み合わせに問題がないか、確認してもらう必要があります。

 

なお、バイアグラにはジェネリック医薬品が存在します。ジェネリック医薬品とは、最初に発売された医薬品の特許期間が満了した後、他の医薬品メーカーが同じ有効成分で同じ効果効能を持つ医薬品として製造しているものです。バイアグラのジェネリック医薬品は、シルデナフィルという名前で出回っています。

 

レビトラ

レビトラは、独バイエルヘルスケア社で開発された、勃起不全の治療薬です。日本では、2004年6月から販売が開始され、バイアグラに続いて2番目に使用できるようになった治療薬です。

 

レビトラの主成分は、バルデナフィル塩酸塩水和物です。バルデナフィル塩酸塩水和物は、クエン酸シルディナフィルと同じく、血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を阻害します。レビトラは、バイアグラに比べると食事の影響を受けにくいと言われています。レビトラの効果が発揮されるためには、性的興奮が必要です。

 

レビトラには、顔のほてりや頭痛、動悸などの副作用が起こることがあります。ニトログリセリンなどの硝酸剤との併用は禁止されているので、レビトラを服用する際には必ず医師か薬剤師に相談し、自分が使っている薬に硝酸剤が含まれていないことを確認する必要があります。

 

シアリス

シアリスは、米イーライリリー社で開発された、勃起不全の治療薬です。日本では、2007年に日本イーライリリーカブシキガイシャから販売されるようになりました。

 

シアリスの主成分は、タダラフィルです。タダラフィルは、クエン酸シルディナフィルやバルデナフィル塩酸塩水和物と同じく、血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を阻害します。シアリスは、体内で分解されにくく、食事の影響を受けないため、36時間に渡って効果が持続するという特徴があります。

 

シアリスには、顔のほてりや鼻づまり、背中や腰の痛みなどの副作用が起こることがあります。また、バイアグラやレビトラと同様に、シアリスもまた硝酸剤との併用は禁止されています。シアリスを服用する際には、必ず医師か薬剤師に相談し、飲み合わせに問題がないことを確認しましょう。

 

参考までに、バイアグラ、シルデナフィル、レビトラ、シアリスの1錠あたりの価格について、川崎中央クリニック(神奈川)で処方を受けた場合の金額をまとめました。

 

【テーブル3】

 

まとめ

Thumb notebook

勃起不全は、EDとも呼ばれ、まったく勃起しないか勃起しても長続きしないために、満足な性交を行うことができない状態を指します。

 

勃起不全は、血管や神経に障害があることで起こる器質性の勃起不全、心理的なストレスや不安が原因となって起こる心因性の勃起不全、器質性と心因性の両方の原因によって起こる混合性の勃起不全、ある特定の薬剤を服用していることが原因となって起こる薬剤性の勃起不全に分けられます。

 

勃起不全を治す方法としては、生活習慣を改善する方法と、医療機関で治療を受ける方法があります。医療機関で治療を受ける場合、一般病院と勃起不全専門のクリニックのいずれかを受診することになりますが、勃起不全専門の医師による診察を受けることができる、勃起不全専門のクリニックを受診するのが安心です。

 

勃起不全の治療には、低衝撃波治療、ICI治療治療、治療薬の服用の3種類の方法があります。勃起不全の治療薬は、医師からの処方箋による処方薬として服用することになります。

 

勃起不全は、動脈硬化や心筋梗塞などの命に関わる病気の初期症状として表れることがあります。勃起不全かもしれないと思ったら、まずは医療機関で診察を受けてみるとよいでしょう。

 

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