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更新日 18年09月07日

ED治療について知りたい!?おすすめの治療法と治療薬まとめ

自分はEDかもしれない、と思ったことはありませんか?

 

EDは「Erectile Dysfunction」の頭文字を取ったもので、日本語では「勃起機能の低下」と訳されます。専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」とされています。

 

性欲はあるのに勃起しない、完全に勃起するまでに時間がかかる、勃起しても途中で萎えてしまって挿入できないなど、満足な性交ができない状態は、すべてEDであると考えられるのです。また、たまに勃起しないので心配、性交の時に勃起するか不安、など勃起に対して不安を感じている場合も、EDの可能性があります。

 

EDは加齢に伴う症状であると思われがちですが、実際には20~30代でもEDになる人がいます。

 

EDの原因は、血管や神経に障害があって起こる器質性ED、精神的なストレスによって起こる心因性ED、器質性と心因性の両方の原因から起こる混合性ED、中枢神経や末梢神経、循環器系などに作用する薬剤を服用していることによる薬剤性EDに分類されます。つまり、必ずしも加齢だけがEDの原因ではないということです。

 

特に近年では、EDを単なる性機能の衰えとしてではなく、動脈硬化や心筋梗塞などの命に関わる病気の初期症状として捉えるのが一般的になっています。EDかもしれないと思ったら、まずは医療機関を受診してみることが大切なのです。

 

EDの治療を受けるためには、どこの科を受診すればいいのでしょうか。また、どんな治療法があるのかも気になるところです。この記事では、ED治療を受けることができる医療機関、代表的なEDの治療法、ED治療薬の種類とその特徴について、ご紹介していきます。

 

ED治療はどこで受けられる?

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EDの相談をしたいと思った時、どの医療機関を選べばいいのでしょうか。

 

EDの治療を受けられる医療機関は、一般病院とED専門クリニックの2種類に分けられます。それぞれの医療機関でED治療を受けるメリットやデメリットについて見ていくことにしましょう。

 

一般病院

一般病院でEDの治療を受ける場合、基本的にはどの診療科でも診察してもらうことが可能です。泌尿器科を受診するのが一般的ですが、医療機関によっては「男性科」や「男性更年期外来」などの窓口を設けているところもあります。

 

例えばストレスが原因の鬱病で心療内科に通院している場合、心療内科で処方されている薬の副作用としてEDの症状が表れることがあります。この場合、心療内科の主治医に相談することで、EDの治療を合わせて受けることができます。EDの治療のために薬を使うことになった場合でも、鬱病の治療に使っている薬との飲み合わせに配慮してもらえるので安心です。

 

しかし、一般病院でEDの治療を受けるにはデメリットもあります。

 

EDを専門に扱う医師が常駐していない医療機関では、EDの治療に使う薬を処方してもらうことはできても、適切な治療は受けられない可能性があります。EDはさまざまな原因が絡み合って発症することも多いため、できればED専門の医師による診察を受けたいところです。

 

また一般病院の場合、薬は院外処方が主流です。医師の処方箋を一般の調剤薬局に持っていき、薬を調剤してもらう必要があります。調剤薬局では薬の受け渡し時に名前を呼ばれたり、症状を訊かれることも少なくありません。EDの薬を使っていることを知られたくない場合は、薬の受け渡し時のプライバシーに配慮している調剤薬局を探す必要が出てきます。

 

ED専門クリニック

一般病院ではなく、ED専門のクリニックで診察を受けるという方法もあります。ED専門クリニックは、診察を担当する医師だけでなくスタッフ全員が男性というところも多く、プライバシーに配慮した診察を受けることができるのが大きな特徴です。

 

EDの治療を受けるにあたっての一番のネックは、EDという単語を口にしたくない、自分がEDだということを他人に知られたくない、と考える人が多いことです。ED専門クリニックでは呼出が番号で行われたり、インターネットから予約をすれば受付での問診票の記入が不要になるなど、さまざまな工夫が行われています。

 

また薬が処方される場合、診察を担当した医師から直接手渡しで受け取る場合がほとんどです。一般の調剤薬局でEDの薬を処方してもらうことに抵抗感がある場合も、気兼ねなく薬の処方を受けることができます。

 

ただし、ED専門クリニックで治療を受けるにはデメリットもあります。

 

ED専門クリニックで受けられる診療は基本的に自由診療で、保険が利かないため治療費が高額になりがちです。また、診察にかかる費用や薬の価格は医療機関ごとに異なるので、事前に各クリニックのホームページなどで料金を確認しておく必要があります。

 

また、どのような治療法を選ぶかによっては、自宅や勤務先の近くではなく遠方のED専門クリニックへの通院が必要になることもあります。この場合には、通院にかかる交通費や時間的な負担も大きくなることに注意しましょう。

 

 

 

ED治療にはどんなものがある?

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EDという単語から、バイアグラを連想する人は多いかもしれません。バイアグラは、EDの治療に使われる薬の一種で、一番早く製品化されたED治療薬です。しかしバイアグラ以外にもED治療薬があり、薬を服用する以外の治療方法もあります。

 

EDの治療法について知るためには、まず勃起の仕組みを理解しておく必要があります。

 

そもそも勃起とは、性的刺激を受けた時に脳から陰茎へ信号が送られ、陰茎海綿体に血液が流れ込むことで起きる現象です。

 

EDの場合、脳から陰茎へ送られる信号が正しく送受信されなかったり、陰茎海綿体に血液がスムーズに流れ込まなかったりして、勃起が正常に起きない状態になっています。EDの治療は、正常な勃起を阻害しているこれらの原因を取り除くことを目的として行われるのです。

 

それでは、主にED専門クリニックで受けられる治療法について見ていくことにしましょう。

 

ED1000による低衝撃波治療

ED1000による低衝撃波治療とは、ED治療用の医療機器であるED1000と呼ばれる機械を使い、陰茎やその周辺部に低衝撃波を照射することにより、血管の新生を促します。EDを根本から治療する画期的な方法として、近年注目を集めている治療方法です。

 

低衝撃波の照射により、細胞の内外では血管が揺さぶられることによる反応が起こります。この反応によって、新しい血管を形成する細胞増殖因子の放出が促されます。細胞増殖因子は増殖性の細胞核を生成し、血管を新しく作り出す働きを促進するのです。

 

EDの原因として、血管や神経に障害があって起こる器質性EDがあります。陰茎やその周辺部の血管で動脈硬化が起きている場合、このED1000による低衝撃波治療を受けることで血管が新しく作られ、血流が改善されることが期待できます。

 

ED1000による低衝撃波治療を受けられる、代表的なクリニックをまとめました。

 

地域 クリニック名 1回 1クール(12回)
大阪 エーツー美容外科 50000円 400000円
神奈川 川崎中央クリニック 45000円 350000円
全国 ABCクリニック 45000円 400000円

 

ED1000による低衝撃波治療は、1回につき45000~50000円、1クール12回につき35~40万円が費用の目安となります。ED1000を導入している医療機関は限られているため、自宅や勤務先の近くにED1000を導入している医療機関がない場合、通院にかかる交通費と時間の負担も大きくなることにも注意が必要です。

 

陰茎海綿体自己注射によるICI治療

陰茎海綿体自己注射によるICI治療とは、陰茎海綿体に直接薬剤を注射して、陰茎を強制的に勃起させる治療方法です。日本では治療法として認可されていないため、医師の指導を受けた上で自己責任で行うことに注意が必要です。

 

正常な勃起では、性的刺激を受けると陰茎に信号が送られ、陰茎の血管が拡張することで陰茎に血液が流れ込みます。しかしこの時、陰茎の内部で血管を収縮させる働きを持つ酵素が作用することがあります。

 

ICI治療では、この酵素の働きを阻害する薬剤を陰茎海綿体に直接注射することで、陰茎の動脈を正常に拡張させ、スムーズな勃起を促します。薬剤の量は症状に合わせて調節できるので、効果が実感しやすい方法であると言えます。

 

ただし、陰茎海綿体自己注射によるICI治療では、顔のほてりやめまい、陰茎痛や持続勃起症などの副作用が出ることがあります。特に、持続勃起症が4時間以上に渡る場合、病院での緊急処置を受ける必要があります。

 

陰茎海綿体自己注射によるICI治療を受けられるクリニックの例を挙げます。

 

地域 クリニック名 初診・テスト料 2回目以降
東京 ファイトクリニック 10000円 6000円
神奈川 川崎中央クリニック 10000円 10000円
全国 ICIクリニック ※1 -

 

※1 ICIクリニックは往診専門・完全予約制のED専門クリニックで、往診にかかる交通費など診察料以外の費用は請求されません。初診料が28000円、再診料が3500円、1回分の薬剤が12500円、専用の自動注射器が26500円に設定されています。

 

陰茎海綿体自己注射によるICI治療は、EDの根本的な治療を目指すものではありません。また、日本では認可されていない治療法だということも、念頭に置いておく必要があります。

 

 

ED治療薬による服薬治療

ED治療薬による服薬治療は、ほとんどすべてのED専門クリニックで受けられる治療方法です。

 

日本で認可されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類で、医療機関ごとに扱っている薬の種類や値段が異なります。またバイアグラには後発医薬品のシルデナフィルがあり、先発医薬品と併せて扱っている医療機関もあります。

 

ED治療薬の利点は、服用するだけという手軽さと、他の治療法に比べて圧倒的に費用が安く抑えられる点にあります。ED治療薬は、性行為の前に服用しておくと性的刺激を受けた時に効果が発現し、勃起を促します。服用しただけで効果が発現するわけではないので、使い勝手が良いのも特徴です。

 

ただし、ED治療薬には併用禁忌薬があります。代表的なのは硝酸剤で、ED治療薬と併用することで急激な低血圧を招く危険性があり、命に関わる事態を引き起こす可能性があります。また、抗真菌薬や抗不整脈なども併用禁忌薬となっており、飲み合わせには十分に注意が必要です。

 

ED治療薬による服薬治療を受ける場合の費用の目安をまとめました。

 

地域 クリニック名 バイアグラ(50mg1錠) レビトラ(20mg1錠) シアリス(20mg1錠)
東京 メンズサポートクリニック 1500円 1700円 1800円
大阪 エーツー美容外科 1400円 1900円 1900円
神奈川 川崎中央クリニック 1500円 2000円 2000円
全国 ABCクリニック 2000円 2000円 2000円

 

ED治療薬による服薬治療では、診察費は無料で薬代のみ負担という医療機関が多くなっています。ただし医療機関によっては処方してもらえる錠数が指定されていたり、診察費が別に必要になる医療機関もありますので、事前に各医療機関のホームページで確認するか、問い合わせをすると安心です。

 

ED治療薬ってどんなもの?

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日本で認可されているED治療薬は、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類です。またバイアグラにはジェネリック医薬品のシルデナフィルがあり、各社から販売されています。それぞれどのような特徴があるのか、見ていくことにしましょう。

 

バイアグラ

バイアグラは、米ファイザー社の開発した世界初のED治療薬です。1998年にアメリカで販売が開始され、日本では1999年に日本ファイザー社から発売されています。

 

バイアグラの主な有効成分はクエン酸シルデナフィルで、効果が発現するためには性的刺激が必要です。バイアグラは、狭心症の治療薬を開発中に、副作用として勃起を促す効果が認められ、ED治療薬として商品化されたとも言われています。クエン酸シルデナフィルは、血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を抑制し、勃起を促します。

 

バイアグラを服用すると、顔のほてり、頭痛、動悸などの副作用が出ることがありますが、使用してから4~6時間が経過すると症状が治まるのが一般的です。

 

 

 

レビトラ

レビトラは、独バイエルヘルスケア社の開発したED治療薬です。2003年にアメリカで販売が開始され、日本では2004年に発売されました。

 

レビトラの主な有効成分はバルデナフィル塩酸塩水和物で、バイアグラに比べると体内に吸収されやすく、食事の影響を受けにくいとされています。効果としてはバイアグラと同様に、血管を収縮させる働きを持つ酵素の作用を阻害して、スムーズな勃起を助けます。

 

レビトラはバイアグラよりも効果の発現が早く、服用してから15分前後で効果が見られるとされています。効果の持続時間は5~10時間程度で、バイアグラよりも効果時間は長くなっています。

 

レビトラを服用すると、顔のほてり、頭痛、動悸、鼻づまりなどの副作用が出ることがありますが、使用してから4~6時間が経過すると症状が治まるのが一般的です。

 

 

 

シアリス

シアリスは、米イーライリリー社の開発したED治療薬です。2003年にアメリカで販売が開始され、日本では2007年に日本イーライリリー株式会社から発売されています。

 

シアリスの主な有効成分はタダラフィルで、バイアグラやレビトラに比べて体内で分解されにくく、食事の効果を受けません。効果としてはバイアグラやレビトラと同様に、血管を収縮させる働きを持つ酵素が作用するのを妨げ、勃起がスムーズに行われるのを助けます。

 

シアリスは体内に吸収されにくいため、36時間に渡って効果が持続します。バイアグラやレビトラと比べても圧倒的に効果時間が長く、海外ではウィークエンド・ピルとも呼ばれています。

 

シアリスを服用すると、顔のほてり、鼻づまり、背中や腰の痛み、動悸などの副作用が出ることがありますが、使用してから4~6時間が経過すると症状が治まるのが一般的です。

 

 

 

シルデナフィル

シルデナフィルは、日本では2014年から販売が開始となった、バイアグラのジェネリック医薬品です。東和薬品株式会社など数社から発売されています。

 

シルデナフィルの主な有効成分は、バイアグラと同じクエン酸シルデナフィルです。効果が発現するために性的刺激が必要であること、副作用や効果時間などもバイアグラと同じです。

 

シルデナフィルを使う最大のメリットは、バイアグラと同じ有効成分や効果効能がありながら、価格が非常に安いという点にあります。EDの治療は基本的に自由診療で保険が利かないので、薬代を安く抑えることができるのは大きな利点だと言えるでしょう。

 

ED治療薬の比較

バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィルについて、主なED専門クリニックでの費用の目安をまとめました。

 

地域 クリニック名 バイアグラ(50mg1錠) レビトラ(20mg1錠) シアリス(20mg1錠) シルデナフィル(50mg1錠)
東京 メンズサポートクリニック 1500円 1700円 1800円 900円
大阪 エーツー美容外科 1400円 1900円 1900円 900円
神奈川 川崎中央クリニック 1500円 2000円 2000円 1250円
全国 ABCクリニック 2000円 2000円 2000円 -

 

先発医薬品であるバイアグラやレビトラ、シアリスに比べて、後発医薬品であるシルデナフィルの安さが際立っています。シルデナフィルは取り扱いのない医療機関もありますので、シルデナフィルを使いたい場合、取り扱いがあるかどうかを事前に確認しておくと安心です。

 

まとめ

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EDは、一般病院とED専門クリニックのどちらでも治療を受けることができますが、ED専門クリニックではプライバシーに配慮した診察を受けることができるのが大きな特徴です。

 

EDの治療方法には、ED1000による低衝撃波治療、陰茎海綿体自己注射によるICI治療、ED治療薬による服薬治療などがあります。基本的にEDの治療は自由診療なので、保険が利かないことに注意が必要です。

 

ED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類があります。またバイアグラのジェネリック医薬品であるシルデナフィルも広く使われています。

 

各医療機関によって対応できる治療方法と取り扱っているED治療薬には違いがあるので、各医療機関を受診する前にホームページなどで情報を確認しておくと安心です。

 

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