公開日 17年12月30日

更新日 18年09月05日

ED治療薬の3つの副作用とは!?ED治療を始める前に知っておきたい

ED(勃起不全)対策にはさまざまなものがありますが、その中でも最も効果的とされているのが医療機関による治療です。

 

医療機関ではバイアグラ(ジェネリック含む)、レビトラ、シアリスの処方によってペニスへの血流を促し、勃起力をアップさせています。

 

ただ、ED治療薬を服用する際に気になるのが、副作用についてです。3つの治療薬はいずれも頭痛、めまい、ほてりという副作用があることが分かっているためです。

 

ED治療になぜ薬が使われているのか、副作用が起きるメカニズム、薬による副作用が出る可能性の違いについて、説明していきましょう。

 

 

ED治療に薬が使われる理由

そもそも、なぜED治療には薬が使われることが多いのでしょうか。理由は大きく分けて2つあります。

 

ひとつは治療効果が出やすいこと、もぅひとつは自分に合ったものを探すことができるためです。

 

効果が出やすい

医療機関でED治療に薬が使われるのは、高確率で効果が出るからです。副作用があるにもかかわらず薬を処方するのは、リスクがあっても効果に自信がある表れだと言っていいでしょう。

 

上述のように、EDの原因のひとつは血行悪化です。勃起はペニスの海綿体に血液が大量に流れ込むことによって起きるものです。

 

ところが動脈硬化によって血管の内部が狭くなっていたり、糖尿病に起因する血糖値の高い血液によって血管が痛めつけられていたりすると、血行が悪くなって海綿体に流れ込む血液の量が減少し、勃起力が低下してしまうのです。

 

ストレスがEDの原因のひとつとなっているのも、血行が関係しています。仕事などでストレスを恒常的に受けていると、自律神経のうち交感神経の働きが常に活発な状態になっています。

 

問題は、交感神経には末梢血管を収縮させ、血行を悪化させる働きがあることです。これは交感神経が活発なときは体が「戦闘モード」になっており、戦いでけがをしたときの出血量を減らすためです。

 

ストレスを恒常的に受けていると海綿体への血流も悪化し、EDにつながってしまう可能性があるというわけです。

 

ED治療薬は、PDE-5という酵素の働きを抑えることによって、海綿体の血流を促して勃起力をアップさせてくれるものです。

 

PDE-5とは血管を収縮させてペニスなどへの血流を抑えることで、勃起しないようにする働きがあります。

 

もしPDF-5がなければペニスはビンビンに勃起しっぱなしになってしまい、EDとは逆の意味で大変なことになってしまいます。

 

このような無様な状態にならないようにするために、PDE-5が存在しているというわけです。ところが血行不良が原因で起きるEDの場合、このPDE-5の働きが裏目に出てしまいます。

 

もともと血流が少ないところにPDE-5の働きが加わると、海綿体に流れ込む血液が十分に増えてくれないのです。

 

ED治療薬によってPDE-5の働きを抑え、血管を拡張することができれば「ブレーキ」の機能が低下し、ペニスへの血流が増えやすい状態になってくれるのです。

 

つまり、ED治療薬は原因そのものに直接、働きかけているわけです。病原菌を退治してくれる薬の効果が高いとされるのと同じで、原因に直接作用するからこそ、ED治療薬は効果が出やすいのです。

 

自分に合うものを探せる

バイアグラ、レビトラ、シアリスはいずれもPDE-5阻害剤ではありますが、効果が出るまでに必要な時間、効果が持続する時間、食事の影響を受けやすいかどうかなど、微妙に効果が異なっています。

 

バイアグラの場合は効果が出るまでに30分程度必要で、持続時間は4~5時間とされています。

 

3つの治療薬の中では最も食事の影響を受けやすく、胃の中に食べ物が残っている状態で服用するとうまく吸収されず、効果が出るまでの時間が長くなったり、効果がダウンしてしまったりするのです。

 

このため空腹時、もしくは食事をしてから2時間ほどたって胃の中が空になってから服用すべきだとされています。

 

レビトラは効果が出るまでの時間が20分前後と、バイアグラよりも短くなっているのが特徴です。

 

有効成分のバルデナフィルが10mg含まれているものなら5~6時間、20mg含まれているものならば8~10時間と、バイアグラよりも効果が長く持続してくれるのも特徴です。

 

バイアグラよりは食事の影響を受けにくいですが、それでも食事をした直後に服用すると効果が低下するので注意が必要です。

 

シアリスは服用してから効果が出るまでの時間は1時間ほど必要で、3つの中では最も長くなっています。ただ、効果の方は3つの中で最も長く、36時間にわたって持続します。

 

食事の影響をほとんど受けないという大きなメリットがあるものの、バイアグラやレビトラほどの即効性がないため、コトに及ぶよりもかなり前に服用しておかなければならないのがデメリットです。

 

この3つの治療薬のうち、自分の合ったタイプのものを選ぶことができるのも、ED治療に薬を使っている理由のひとつなのです。

 

コトに及ぶ時間がある程度、分かっているような既婚者の場合は、即効性のあるバイアグラやレビトラが合っているでしょう。

 

夜のお勤めの30分ほど前に薬を服用すれば、十分に効果を発揮してくれるでしょう。独身で、彼女とコトに及ぶタイミングが正確に計りづらいという人は、長時間にわたって効果が持続するシアリスが向いているでしょう。

 

デートに出かけるまえに服用しておけば、いざというときに備えておくことができるというわけです。医療機関ではカウンセリングを行ったうえで、あなたに合った薬を選んでくれるでしょう。

 

「この時間なら確実にコトに及べる」という確証がない独身者に、飲むタイミングをちゃんと計らなければならないバイアグラを処方するようなことは、次に述べるような「相性」が関係していない限り、考えにくいのです。

 

余談ですがこのカウンセリングについては無料で行っている医療機関も多いので、受けておいて損はないでしょう。

 

薬との相性は人それぞれ

実はED治療薬には「相性」があり、効果が出やすいかどうかは人によって異なっています。

 

バイアグラはあまり効果が出なかったにもかかわらず、レビトラならば十分に効果が出たということもあります。

 

こうした相性を確認しながら使用していけるのも、ED治療薬のメリットと言っていいでしょう。

 

医療機関ではカウンセリングのあと、3種類のED治療薬について説明したあと、どの薬が良いかを医師と患者で相談しながら決めていくことになります。

 

「独身者ならばシアリスがおすすめ」というような、上述の選択法はあくまでも一般的なもので、人によってはシアリスが十分な効果を発揮してくれないケースも考えられます。

 

その場合はバイアグラやレビトラに切り替えていくというわけです。同じことが、これから述べる副作用についても言えるのです。

 

バイアグラの添付資料を見ると、副作用が起きる可能性としては1%以上のものはごくわずかで、ほとんどは1%未満です。しかも、1%以上のものは軽度と呼べるものばかりです。

 

つまり、副作用が起きるかどうかについても「相性」があるというわけです。例えばバイアグラが十分に効果を発揮していても、副作用が強く出てしまってはコトに及ぶどころではなくなってしまいます。

 

パートナーを不安な気分にさせてしまうこともあるでしょう。こうした場合でも、レビトラやシアリスに切り替えることで、副作用が出なくなってくれるケースもあるのです。

 

こうした相性を確認しながら薬を処方することができるのも、医療機関がED治療に薬を使う理由のひとつといえます。

 

気になる薬の副作用は?

ED治療薬の一般的な副作用としては、上述のように頭痛とめまい、ほてりが挙げられます。これらの症状は、どのようなメカニズムで起きてしまうものなのでしょうか。

 

頭痛

バイアグラやそのジェネリックの有効成分であるシルデナフィル、レビトラの有効成分のバルデナフィル、シアリスの有効成分のタダラフィルは、いずれもPDE-5の働きを抑えること

によって血管を拡張させ、ペニスへの血流を増やす働きを持っているのは上述の通りです。

 

問題は、これらの薬の効果は必ずしもペニスにピンポイントに表れるとは限らないことで、人によってはペニス以外の部分にも影響が出てしまうことがあるのです。

 

この効果が脳内の血管に出てしまった結果が、頭痛なのです。血管が拡張された結果、頭部の神経が刺激されて頭痛につながってしまうというわけです。

 

お酒を飲むと頭痛がすることがありますが、これはアルコールによって血流が促進された結果、頭部の神経が刺激されて起きるもので、これと同様のメカニズムがED治療薬によって引き起こされていると考えれば分かりやすいでしょう。

 

これは、お酒を飲んで頭が痛くなりやすい人は、ED治療薬によって頭痛が起きやすいということを意味しているのです。

 

ED治療薬と一緒にロキソニンという鎮痛剤を一緒に服用すると、頭痛が起きにくくなることが分かっており、医療機関もこの方法を取ることが多いです。

 

ただ、ロキソニンにも胃の粘膜が荒れてしまうという副作用があることが確認されています。また、体質によっては喘息を起こす可能性があることも分かっています。

 

このため、消化性の胃・十二指腸潰瘍がある人や、これまでにアスピリンなどによって喘息を起こしたことがあるような人は、処方してらうことができません。

 

また、胃の弱い人の場合、ED治療薬やロキソニンと一緒に胃薬を飲むことが推奨されています。

 

めまい

ED治療薬は血管を拡張することで血流を促進させるものですが、このときに血圧が下がってしまうという問題があります。なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

 

庭などに水をまくとき、同じ水量であっても、ホースの先端を狭めると水の勢いが強くなり、緩めると水の勢いが弱くなるのは多くの人が知っているでしょう。

 

水量が同じであっても、水路が狭ければ流れ=水圧は高くなり、広ければ水圧は低くなるというわけです。

 

ED治療薬によって血管を拡張すると、これと似たような事が起き、血圧の低下につながるというメカニズムなのです。

 

ED治療薬によって血圧が低下すると、頭部に回る血液の量が減少し、脳貧血と似たような状態になります。これがめまいの原因なのです。

 

これはED治療薬の効果を考えると、ある程度仕方がないことなのですが、時間がたって薬の効果が弱くなってくるとおさまってくれます。

 

どうしても気になるようでしたら、薬剤の量を減らしてみるという方法があります。また、めまいのリスクをある程度、計算に入れておかなければならないことを考えると、ED治療薬を飲んで車の運転をすることはおすすめできません。

 

そして、高血圧の治療のために降圧剤を服用しているような人の場合、ED治療薬によるめまいが出やすいとされていますので、注意が必要となります。

 

 

ほてり

ED治療薬の服用によって顔がほてったり、目が充血したりする人もいますが、これも血行促進効果によってもたらされる副作用なのです。

 

ED治療薬の添付文書を見ると、ほてりは副作用としては比較的出やすいものとされています。

 

お酒を飲むと頭が痛くなるメカニズムについては上で説明しましたが、顔がほてるメカニズムについても基本的に同じです。

 

アルコールによる血流促進効果が頭部に血管に出ると頭痛につながり、顔に出るとほてりにつながるというわけです。同じことがED治療薬についても言えるわけです。

 

お酒を飲んで顔がほてりやすいという人は、ED治療薬によるほてりが出やすいという点についても同じです。

 

顔のほてりは基本的にあまり害のないものなので、必要以上に気にする必要はないでしょう。

 

ただ、どうしても気になってしまうという人は、服用量を減らしてみることが効果的です。また、顔のほてりが出るという人の中には、アルコールと一緒に服用しているケースがあると医療関係者が指摘しています。

 

どちらも血行促進効果を持つため、ED治療薬とアルコールの相性は必ずしも良くないとしており、併用はあまりおすすめできないと言えます。

 

そして、上述のようにED治療薬との「相性」というものもあります。ある薬剤で顔がほてってしまったとしても、別の薬剤ならば副作用が出ないという可能性もあります。詳細については、直接クリニックに聞いてみた方がいいでしょう。

 

薬による副作用の違い

ED治療薬はいずれも血行促進効果によって勃起力をアップさせるものなので、基本的な副作用については同じです。

 

ただバイアグラとそのジェネリック、レビトラ、シアリスを比較すると、副作用が起きやすいかどうかについては差があるのです。

 

基本的な副作用は同じ

バイアグラの主成分であるシルデナフィル、レビトラの主成分であるバルデナフィル、シアリスの主成分であるタダラフィルは、いずれもPDE-5という酵素の働きを阻害し、血管拡張によってペニスへの血流を促進させる効果を持っています。

 

つまり、有効成分は違っていても薬の効果としては大きく変わらないため、基本的な副作用も同じになってくるというわけです。ただ、バイアグラとレビトラ、シアリスには効果が出るまでの時間や、持続時間が違っており、副作用の出やすさについても差があるのです。

 

バイアグラとレビトラ

上述のように、バイアグラとレビトラは比較的、効果が出るまでの時間が比較的短めです。これはバイアグラの主成分であるシルデナフィルと、レビトラの主成分であるバルデナフィルの分子構造がよく似ており、比較的吸収されやすいという特徴を持っているためです。

 

早く吸収されることで、効果が早い時期に出やすくなっているというわけです。ただ、効果が出るまでの時間が短いということは、効果が急激に出ていることにほかなりません。

 

このため、副作用については比較的出る可能性が高いとされています。特に高いのがバイアグラです。

 

レビトラはバイアグラに比べて副作用は出にくくなっているとされていますが、それでも副作用が出る可能性そのものが低いというわけではありません。

 

最近ではインターネットを通じて個人輸入代行業者を利用し、ED治療薬を個人購入している人もいるでしょう。

 

確かに医療機関を利用するよりもコストは安いのですが、副作用の可能性が高いことが問題になってきます。

 

バイアグラやレビトラを服用して副作用が出た場合、自己責任で対応しなければならないからです。

 

特にレビトラはバイアグラと違って特許が切れておらず、基本的にジェネリックは存在していません。

 

輸入代行業者の中には「レビトラのジェネリック」と銘打った製品を取り扱っているところもありますが、かなり怪しい製品と言っていいでしょう。

 

服用して重い副作用につながってしまった場合、目も当てられないことになってしまいかねません。そうしたことを考えると、バイアグラやレビトラの個人輸入は到底、おすすめすることはできないのです。

 

約9割の人が軽い副作用を感じている

バイアグラを取り扱っている輸入代行業者のサイトでは、服用した人のうち9割程度が頭痛やほてり、めまいなどの軽い副作用を感じているとしています。

 

レビトラについてもバイアグラほど副作用が出る可能性は高くないものの、副作用についてはある程度、覚悟しておく必要があるとしています。

 

副作用が起きる可能性が9割というと、かなり危険な薬なのではないかと心配する人もいるでしょうが、多くは軽度のものなので必要以上に心配しなくてもいいでしょう。

 

ただ、この副作用の可能性の高さこそが、バイアグラやレビトラの個人購入をおすすめしない理由なのです。

 

最近ではインターネットを通じて輸入代行業者を利用し、ED治療薬を個人購入している人もいるでしょう。

 

確かに、コスト面だけを考えると、医療機関に処方してもらうより、輸入代行業者を利用する方が安上がりです。

 

ただ、副作用が起きたときに自己責任で対応しなければならない点が問題です。副作用が出る可能性が9割にも及んでいるのに、自己責任で対応しなければならないのはリスクが高すぎるというわけです。

 

シアリス

シアリスの主成分であるタダラフィルは、効果そのものはバイアグラの主成分であるシルデナフィル、レビトラの主成分であるバルデナフィルと似通っています。

 

ただ、シルデナフィルとバルデナフィルの分子構造が似通っているのに対し、タダラフィルは分子構造がかなり異なっており、効果が出るまでの時間や、効果の持続時間の差につながっているのです。

 

シアリスの分子構造は、体内に吸収されるまでに時間がかかるという特徴を持っています。これが、服用してから効果が出るまでに、バイアグラやレビトラよりも時間がかかる理由なのです。

 

ただ、ゆっくりと時間をかけて吸収していく分、効果が続く時間も長くなってくれるというわけで、食事の影響を受けにくいのも吸収に時間がかかることと関係しています。

 

このタダラフィルの特徴が、シアリスを他の2つと明確に分けていると考えていいでしょう。

 

比較的副作用が出にくい

薬剤の吸収に時間がかかるということは、裏返せば効果が急激に出ないということになります。

 

つまり、バイアグラやレビトラなどと比べると効果が緩やかになっているというわけで、これが副作用の出る可能性に大きくかかわってくるのです。

 

ある医療機関では、シアリスによって何らかの副作用が出る可能性は3割程度だとしています。

 

バイアグラが9割であることを考えると、副作用のリスクは3分の1になっているというわけです。効果が緩やかである分、副作用が出る可能性も低くなっていると考えていいでしょう。

 

ただ、その分、効果が出るまでの時間も長めになるのはやむを得ないといったところですね。

 

ここで「シアリスならば個人購入しても安全なのではないか」と甘いことを考えた人もいるかもしれません。

 

いくらバイアグラやレビトラと比較して副作用が出にくいといっても、添付文書には副作用の可能性があるとちゃんと記載されていますし、発症率3割という数字そのものも決して低いものではありません。

 

個人購入の場合、副作用が起きた場合に自己責任で対応しなければならないことを考えると、とても安心できるような数字ではないのです。

 

しかも、シアリスの場合はレビトラと同様、薬剤の特許がまだ切れていませんので、基本的にジェネリックは存在していません。

 

輸入代行業者を利用して入手することができるシアリスの「ジェネリック」はかなり怪しい代物だと言っていいでしょう。

 

服用することで、本来のシアリスならば含まれていいないはずの成分を摂取してしまい、純正品のシアリスを服用した場合にはあり得ない副作用が出てしまう可能性も否定できません。

 

そうした副作用に自己責任で対応するのは、医療関係者でもない限り不可能です。シアリスについても、安全に服用するためには、コストがかかっても医療機関に処方してもらう方が安全だと言えます。

 

医療機関の場合、純正品のシアリスならば、副作用が起きたときにどのように対処するか知っているからです。薬は価格だけ見て購入するのではなく、安全性にもコストを払うべきものなのです。

 

まとめ

ED治療薬による副作用は誰にでも出るというわけではありませんが、血管を拡張して血流を促進させるというその性質上、ある程度は仕方がないものだと言っていいでしょう。

 

コストを抑えるために個人輸入した場合、副作用が出る可能性をゼロにすることはできず、副作用に自己責任で対応しなければならないのでリスクは大きいと言えます。

 

レビトラとシアリスは基本的にジェネリックの製造は認められていませんので、「ジェネリック」と銘打った海外製品で痛い目に遭う可能性も否定できません。

 

ED治療薬はコストだけを考えず、安全のためにも医療機関に処方してもらうようにしましょう。

 

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