公開日 17年11月12日

更新日 18年09月07日

人によって理由は様々!?EDになる2つの大きな原因とは!?

EDとは、日本語で「勃起不全」のことを指しますが、一般的には完全に勃起、つまり男性生殖器の機能が不全になったようなイメージかもしれません。

 

これは性交出来るまでに十分な勃起が出来なかったり、性行為中に萎えてしまって性行為が中断してしまう場合も、それに該当します。

 

従って、正しくは、「性行為を行う時に十分な勃起を得られないか、維持が継続せずに性行為に満足できない状態」をED(Erectile Dysfunction)、勃起不全とか、勃起障害と診断されます。

 

EDの一番の原因はストレス

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EDの原因の一つには、心理的な要因が含まれることがあります。このストレスには、幼児期からの体験や経験から来る、トラウマのような過去の出来事も含まれています。

 

特に言葉による威圧的な発言や、自分の生理的、あるいは身体に対しての暴言や否定などが関係する事があるのです。

 

他には夫婦生活などの中で、性行為に及ぶ際にパートナーからの性に関する叱責、あるいは身体に対する否定的な意見も、このEDに強い心理的な影響を与える場合があります。

 

心因性EDに年齢は関係ない!

専門的にはなりますが、EDの分類には「器質的」と「機能的」に大別されます。

 

専門病院などでは問診による診断が行われますが、特別な体の病気や精神疾患もない場合などの、比較的健康的と判断される男性のEDは「機能的勃起不全」として、心理的ストレスであると判断されます。

 

そのため、診療ではまず病歴聴取などが行われます。

 

問診はかなり詳細に行われ、EDが発症した状況、家族やパートナーの人間関係、職場環境、ストレスの内容などをカウンセリングの中で医師と患者同士の信頼関係の中で診断して行くことになります。

 

それに加えて、「器質的」とされる身体機能について、問診と並行して臨床医学の見地から、必要に応じ、血液検査、血清検査、心電図、脳波測定、レントゲン検査、時にはCTスキャンなどを通して、病理的な見地からEDが身体異常から来るものであるかを診断していくわけです。

 

診断に際して、まず治療は身体的「器質的」要因から、様々な治療が優先されて行われます。

 

心因性とはストレスを指すため、精神障害、中でもうつ病のような気分障害関することは、EDの要因となる可能性があるために、まずこの治療を行わうことが推奨されています。

 

他には、アルコール依存症も気分障害と呼ばれる、精神障害の発症と関係しているので、その治療を優先させていきます。

 

特定疾患の治療で使われるステロイド剤の服用歴、降圧剤、抗がん剤、あるいは抗精神病薬などの服用歴も合わせて調べて行き、それらの要因が全て払拭されて、なおEDの症状が改善されない場合は、「心因性ED」としての治療に入ることになっていくのです。

 

パートナーからの言葉

ED患者の心理テストでは、焦燥感、イライラした気分や、落ち着かない不安感、そうしたメンタル面での問診が行われます。

 

その中で第一にあげられるのが、「パートナーの望むような性的関係に自分が相容れられない」などが含まれているんですね。

 

他の問診でも、そうしたストレスによって、頻繁に勃起不全が起こるか、あるいは半年など長期に渡って継続するなどが焦点とされます。

 

単に「心が傷つけられた」というよりも、性行為を行おうとする時に、パートナーを愛撫している時は正常に勃起が起こるが、性行為の最中、または射精が訪れる時に、萎縮や勃起力が減衰するなどが目安となります。

 

不完全な勃起、あるいは完全に勃起までのペニスの誇張が起こらなくなるパターンもありますが、パートナーとの感情的なトラブルが過去にあったとか、早漏を指摘されてそれを気にしていたり、その性行為が初体験だったり、性的な知識がパートナーと自分で差があり、無知な自分に引け目を感じていたりなどです。

 

他には、パートナーとは直接関係なくとも、嫁姑のいさかいや、自分の生殖器に関してのコンプレックスなども関係します。

 

これらを総合して具体的なパートナーからの言葉としては、以下のようなセリフは心因性のEDに対して決して無関係ではないといえます。

 

「あなたは前戯が下手ね。気持ちよくないわ。」

「意外に小さいのね。」

「加齢臭が臭いし、何より背が低いんじゃないの?」

「あなたといるとつまらない。」

「あんまり女の子と寝た経験がないでしょ?」

 

しかしながら、誤解してはならないのは、こうしたセリフ一言がそのままEDにつながるのではありません。

 

前述したように、様々な背景、家庭環境、人間関係やその信頼関係など複雑な要因を仲介して、その先にこうした更に相手を追い詰めるような言葉や態度が、何度か性行為の度に呼び起こされることでEDは長期化し、なかなか治りづらくなるということです。

 

過去のトラウマ

トラウマとは、その人の持つ潜在的で無意識下にある心理的な負荷ですが、母子分離不全や心的外傷体験などがよくあるケースです。

 

母子分離不全とは幼少期に、母親と自分との関係が親子以上の深い関係で、特に母親に依存する心理に至ったような、幼児体験などが関係するとされています。

 

精神的な自立心が弱く、要するに一般的に”マザコン”と言われるような、過去の体験ですね。

 

その母親の喪失感から、成人してそのパートナーには母親と同じような目線と接し方があるため、異性として性の対象になり得ていない点では、トラウマの一種といえます。

 

心的外傷体験とは、やはり幼児の時の虐待の経験、あるいは災害や事件に巻き込まれたり、家庭内の親の不仲によるトラブルなど、対人関係でも身内に関することで、心理的なトラウマを抱えていることもあります。

 

こうした心的外傷の体験は、自分が加害者となる意識への恐怖心となり、パートナーに対しては、本来は性の感覚の共有、お互いを受け入れるという性行為の本質ではなく、「相手を傷つけてしまうのでは?」といった、強迫性障害に近い心理を呼び起こすこともあります。

 

外傷心理というのは、トラウマとしては記憶に長く、しかも鮮明な記憶となっているため、加齢で薄まることはなく、またそのストレスが長い期間の経験を経ていた場合には、潜在意識の中に深く刻まれていくことになります。

 

特に両親という男女関係を、自分自身の男女関係と重ねることで、そうしたトラウマの当事者とそしての記憶が、EDとなって表面化するケースもあるということです。

 

自分のコンプレックス

ここからは、やや心理学的な見地が入ってきますが、コンプレックスとは、心理学上の精神分析で劣等複合と呼ばれる、自分が何かと比較して心理的、あるいは知識や経験において劣っていると感じるものがまず代表的に語られることが多いです。

 

ただ単に自分はダメな人間だと自己否定するものと、神経症などの影響で自分の存在は無価値に思えることや、もっと自分は優秀であるはずだといった、現実と理想の乖離などがあげられます。

 

これは、心理学的には、「所属感の欠如」に関係していることがあります。

 

例えば、「世間一般では、セックスは誰でも出来るはず」といった思い込みから、性の経験上でそれが初体験に行為自体が上手く行かなかった場合、自分はその行為自体に自信喪失したまま、性行為がコンプレックスとなって残る可能性もあります。

 

また、性欲という行為自体を別の形で擬似的に体験している場合、例えば映画で強姦している光景を見て強烈な嫌悪感を抱くようになります。

 

その行為自体はその光景を思い出すようなトラウマ、あるいはそれを求められることへの抵抗となって、EDとして体現することもあり得るのです。

 

つまり性欲自体が自分をそうした強姦をする男性自身であると、劣等感を感じるような嫌悪感ですね。

 

またコンプレックスには、こうした複合的な劣等感情の他にも、エディプス・コンプレックスと呼ばれる特殊な愛情の心理状態も、男女共通ですが幼児体験から心理として、成人してからも残っている場合があります。

 

ファザーコンプレックスやマザー・コンプレックスが体現されるまでの過程の中における心理状態の一つですね。

 

男性の養育や成長に注目すると、幼児から思春期に至るまでに、まず男の子にとっての最初の異性は母親になります。

 

この時、まだ性への覚醒は無いのですが、父親と母親の関係を見ながら、まず男子は母親を自分の仲間に引き入れようとする、「母親は自分のもの」といった感覚になる心理が生まれることがあります。

 

恋愛感情と性が結びつくのはもっと年齢は後ですが、異性の対象は幼児の時点から既に最初に芽生えるんですね。

 

そして母親がその最初の恋愛対象となり、ゆえに父親は恋愛の中では敵対する存在として、自分と父親の比較を始めるのです。

 

しかし子供にとっては、父親は経済的にも腕力などの力においても、自分より上の位置にあり、親子である関係は絶対のものとして、自分に立ちはだかるようになります。

 

最初は漠然とした父親への憎しみが、単なる親子を超えて、擬似的な恋愛の宿敵として認知されるのです。

 

この時、母親の愛情の一部が父親へ注がれていることが厳然と子供が理解するとき、そこに性的なオブセッション(妄想)が自分は母親にとっては、「自分は男ではない」という意識を芽生えさせる事があるのです。

 

通常は成長過程で、義務教育なら思春期に差し掛かる頃に、同年齢の異性が多数現れ、両親の愛情とは別の同年齢、同環境内の共感や共有で、そこに恋愛感情を抱いて行くことで解消されていきます。

 

しかし中には、この思春期の過程で同世代への恋愛感情が抱けず、依然として親であるはずの母親への強い愛情を抱えたまま成人となる場合もあるのです。

 

これが、エディプス・コンプレックスの本質です。

 

こうなると、異性からの愛情は共感や感情の共有部分では相容れてますが、性的な部分では理想の女性は母親になるので、性的な対象はパートナーではないといった潜在意識を抱える可能性があります。

 

こうして考えると、コンプレックスがEDの要因の一つだとしても、その解消は非常に容易ではない対処が必要で、精神面での成熟度も非常に重要なテーマになることになります。

 

 

生活習慣もEDの大きな原因

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日本人男性で非常に多い疾患は、生活習慣病ですが、その中でも”贅沢病”と揶揄される糖尿病は非常に顕著な例ではないでしょうか。

 

糖尿病患者の総数は日本でその予備軍も含めると、厚生労働省「平成24年国民健康・栄養調査結果の概要」によれば、138万人に登るといわれます。

 

この疾患は、EDの外的要因としては筆頭にあげられているほどです。男性が女性をみて興奮するのは、女性の性的な欲求とはメカニズム異なります。

 

まず脳の中では視覚的に入った情報が、性的刺激となって、ドーパミンや脳内伝達物質やホルモンの作用で、血液をペニスに送り出し、陰茎海綿体の中に血液が充満して勃起することで生まれるのです。

 

「セックスがしたい」あるいは、「異性の体に触れたい」感情と、生理的な反応は別物です。

 

これが理由で、若い男性が朝になると脳の中に、ドーパミンが急激に分泌され、それが血流となって陰茎に流れるので、よく言われる”朝立ち”が起こる事になります。

 

特に夢を見る眠りの浅い「レム睡眠」の時に起こりやすいと言われています。

 

しかしながら、糖尿病の場合は血糖値が高く、脳神経伝達やドーパミン分泌にも影響を与え、神経や血管に対して脳が司令を出しても陰茎に性的刺激として、上手く伝える事が難しくなるのです。

 

同じように糖尿病は高血圧とも関係があるので、生活習慣病とEDは決して無縁ではないと言うことが出来ます。

 

 

食生活の乱れ

既に説明したように、糖尿病も含めた生活習慣病は、日常の食生活から強い影響を受けるものです。

 

もちろん、同じような食事を続けても、親から受け継いだ遺伝子要因やストレスなどの外部環境要因から、食事と合わせて暴飲暴食全てが糖尿病や高血圧につながるわけではありません。

 

しかしながら、これまで説明したように、ストレスは外的要因として職場環境、夫婦関係、家庭環境と関係は切り離せないことから、糖尿病のような生活習慣病は、そのストレスから暴飲暴食を初めとして、正しい食生活を歪めていった結果であると言えるのです。

 

生活習慣病を直す、つまりは食生活を正しくするというのは、何も脂質や糖質を抑えておけば大丈夫と言うわけではありません。代謝の効率性が問題なのです。

 

一日に摂取する成人男性の食事は、その1日で使われる体力を維持し、それを活用するエネルギーと比較して、必要な分を摂取している中では問題にはなりません。

 

しかし、多く食べて多く飲むなどの食生活をしている中で、それを消費する機会が少なければ、脂質も糖質もエネルギー代謝は不足し、脂肪となって身体に蓄積されます。

 

それに加えて、血中の糖もまた、筋肉のエネルギーのために本来は利用されるものが、使われずにそのまま残されていく事になります。

 

ところで「糖は脳にとって良い」といった意見がありますが、これは医学的には間違いで、脳のエネルギー源はグルコースと言われています。

 

砂糖などの糖分とは違って、これは植物等の摂取から得られる分解して得られた糖、つまりはブドウ糖などがその代表格なのです。

 

従って、生活習慣病を防ぐには、適度な運動によって得られた糖を消費し、あるいは体に蓄積する内臓脂肪を減らすことで防ぐ事が可能となります。

 

結局は健康的な体であれば、身体的な影響でEDになる可能性は低くする事が可能なんですね。

 

高血圧に要注意

これも糖尿病のところで既に説明したように、陰茎海綿体を膨張させるのは、血管を流れる血液がスムーズに運ばれることで勃起を促すのです。

 

血圧を人為的に下げる降圧剤などは、EDに影響を与えることがあるのは否定できないですね。血圧とは、血管を流れる血液の量で決まるからです。

 

研究によって差があるものの、高血圧症の診断を受けた患者の中で、EDとなる確立は27~68%で、当然重篤になればなるほど、EDの可能性は高くなるのです。

 

利尿薬は血液の量を減らして、弱った腎臓などへの負担を和らげるために使われます。

 

また同じように高血圧症に使われる、カルシウム拮抗薬は血管を薬剤を使って無理やり広げることで、血圧を下げて血液の流れる量を抑えているのです。

 

加えて、高血圧や糖尿病の場合は総じてBMIの数値が高いことが多いですから、海外の研究ではBMIの数値が30kg/m2の人では、それ以下の人に比べてEDのリスクが高まるとの研究もあるくらいです。

 

高血圧の人もまた総じて運動不足というのも糖尿病と共通していますよね。

 

寝不足

まずこれまでに解説してきたように、EDとは心理的要因と、身体的な血液関係の疾患や病気で使われる投薬の影響などがあると説明してきました。

 

寝不足になる場合でも、単に睡眠不足と睡眠障害は大きな違いがあります。

 

実際に、体験者としての経験から言えることは、生活習慣と心理的影響から、不眠症などの睡眠障害になる場合は、身体的影響が除かれても、なお眠りが浅いとか、日中覚醒中でも常に眠たいなどの明らかな影響を及ぼしているいるものです。

 

これは一時的な寝不足の状態ではありません。明らかな精神的、肉体的苦痛を伴った障害として認められた場合です。

 

うつ病などを含めた気分障害の多くは、何らかの睡眠障害を併発している事が多いです。

 

つまり、睡眠障害が直接のEDの要因ではなく、その睡眠障害を引き起こす、他の精神的負担やストレスが要因となっていることがEDの発現として出てくることがあるのです。

 

 

EDを改善する方法はある?

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EDの治療は、心理的な要因が診断されるカウンセリングの範囲でなら、まずはその心理的緩和のアプローチでEDの改善が見られるかどうかを判断するのが賢明でしょう。

 

緊急性がないなら、そうした方が投薬での身体的負担は軽減されます。

 

ED治療の主流は内服薬で、バイアグラ・レビトラ・シリアス、メチルテストステロンなどの男性ホルモンに作用する投薬治療などがあります。

 

しかし血流に影響を与えるものですから、当然心臓病などの治療中はそれ以外の治療も検討しなければなりません。

 

心に原因がある場合

これはまず、日常的に感じている深層心理やストレスの判断が必要なため、当然その治療や改善は心療内科や精神科などが該当します。

 

EDである診断は泌尿器科であっても、こうした判断はやはり専門医に任せるほうが根本的な解決にはなるでしょう。

 

いずれにせよ、身体的要因かそれても心理的要因かは切り分ける必要があります。

 

カウンセリングを受ける

これも既に詳しく説明したように、心理的要因ならばその背景や、性格や家庭環境、人間関係を詳しく問診で見てもらう必要があります。

 

自分はEDではないかと疑うなら、まずは泌尿器科で相談し、然るべき専門医と泌尿器科の治療の両方で改善を目指すことになります。

 

体に原因がある場合

身体的要因は、主に血流と関係があるので、これは泌尿器科などの治療の範疇ではありません。

 

メタボリックシンドロームなどの傾向が強い場合は、今はEDでなくとも、その予備軍であるとして、健康診断や定期検診で得られ医師からの指摘で、糖尿病や高血圧症などの治療をまずは優先するのが当然となります。

 

健康な生活を心がける

EDは心理的、精神的な影響と、身体的な病理による影響の2つ、あるいはその2つが同時に作用して引き起こされます。

 

心理的要因は、生活環境における主に人間関係から来る影響ですから、自分ではどうにもならない場合は、やはりそれは専門医とカウンセリングを通して、治療というか、快方へ向かう何らかのアクションが必要でしょう。

 

精神衛生を一人で改善するのは大変難しいといえます。

 

一方で、病理的な糖尿病や高血圧症の温床となる、生活習慣病は、誰でも運動やバランスのよい食事を心がけることで、充分予防は可能といえるでしょう。

 

運動も忘れずに

アメリカの国立がん研究所の研究結果では、適度な運動とは66万1000人のデータをもとに研究を行いました。

 

この素朴な疑問の答えは、「週に合計150分の運動を行い、そのうち20~30分は激しく体を動かす運動をメニューに加えること」となったそうです。

 

7日の中で、6日は25分のジョギングや早めのウォーキング、1日だけ20分以上の激しい運動を加えるというわけです。

 

運動すうるといっても、これくらいが健康維持に適度ですから思った以上に軽めですよね。

 

まとめ

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以上、非常に詳しくEDについてその原因から治療について解説してきました。

 

EDとは決して、自分だけに降り掛かった災難でも、またパートナーの愛情とは全く別のものであると、お分かりいただけたでしょう。

 

なかでも深層心理との関係は、特に注目して欲しいものです。心ではパートナーに対して愛情を強く抱いていても、脳では思うように性欲を引き出せない事があるということです。

 

 

EDかなと悩みだしたら、まずは治療は恥ずかしがらずに積極的に専門医の相談を心がけるべきですね。

 

 

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